今年初めてマウアーが完全に封じ込まれてのシリーズ負け越し。
オートグラフパーティが行われる週末のゲームは打てずに負けるのが恒例だが、今年はいつもにも増してひどかった。私が思うに、夏が始まったミネソタの日差しの中で2時間ほどサインをし続けた後、ドームの室内で90マイル以上の球を打つのはかなり厳しい。やはり目が付いていかないのだと思う。まあ、ファンのみんなはたっぷりサインをもらったと思うので、このシリーズは大目に見よう。
そんなことより心配はインフルエンザである。マウアーがサンフランシスコでもらってきて、ようやく治ったと思ったら、今夜はクーボーまで発症。かなり高い確率で例のやつとは思うが、気温も上がってきたことだし、これ以上蔓延しないことを願う。
さて、今夜書きたかったのはそんなことではない。シカゴで打ちまくったマウアーが風邪で調子を落とし、回復したと思ったらヒューストンに封じられたのである。ご存知のようにHOUの捕手はパッジ ロドリゲス。デトロイトで研究し尽くしたマウアーシフトを、見事に形にした。
マウアーは最近3年間で2度のバッティングチャンピオンに輝いた、現役最高のバットマンである。そのパーフェクトスイングには一点の曇りもなく、100マイルとスプリッターを持つ投手以外はほぼ確実に芯で捉える。引っ張ればジャスティンに匹敵するアッパーデッキ弾を打ち、追い込まれば鮮やかにセンター前に弾き返し、左中間に叩き込むパワーを身につけた今年は無敵ともいわれている。
が、残念ながら彼のヒットエリアは意外に狭く、かなり偏りがある。それでは彼の打球の特徴を列記してみよう。
1)凡打はセカンドゴロ
マウアーはポップフライを打たない。今年は早いカウントから積極的に引っ張ることもあり、以前よりはフライが多いが、それでも彼の凡打はセカンドゴロが基本である。
2)苦しい時はセンター前
マウアーのヒットはセンター前ばっかしだ。今回のシリーズでも3本ほどセンター前ヒットがショートゴロ、セカンドゴロになった。
3)左中間の打球が伸びる
完璧なインサイドアウトスイングで叩くため、アウトコース低めでも叩き込むことがある。昨年からこのエリアの打球はよく伸びる。
この程度を頭に入れて、チャートを見れば一目瞭然。
http://minnesota.twins.mlb.com/stats/individual_player_hitting_chart.jsp?c_id=min&playerID=408045&statType=1左中間を深めに締めて、ライトは定位置、二遊間を深めで極端に締めて、サードを三遊間に置けばマウアーシフトの完成だ。
このシフトはデビュー3年目頃からAL中地区の間では常識になった。守備範囲の広いミドルインフィルダーを持つKCやDETのシフトにはずいぶんやられたものだ。
それでも2度タイトルを獲ったマウアー。今年は腎臓手術して体は絶好調(と思う)。ここであっさり4割を割ってしまっては、
父ちゃんのQuick Swingの売り上げに影響する。ディフェンディングチャンピオンの実力を見せてもらおう。

風邪ひきマウアー